您好,欢迎访问三七文档
当前位置:首页 > 商业/管理/HR > 企业财务 > 上海世博的经济影响(日文)
52知的資産創造/2009年1月号当レポートに掲載されているあらゆる内容の無断転載・複製を禁じます。すべての内容は日本の著作権法および国際条約により保護されています。CopyrightⒸ2008NomuraResearchInstitute,Ltd.Allrightsreserved.Noreproductionorrepublicationwithoutwrittenpermission.中国2010年上海万国博覧会とその経済社会へのインパクトCONTENTSⅠ なぜ「BetterCity,BetterLife」なのかⅡ 上海万博の波及効果Ⅲ 「成長都市」から「成熟都市」への転換に資する上海万博の経済社会インパクト1 上海万博の会場計画面積は528ha、目標来場者数は7000万人であり、ともに愛知万博の約3倍に当たる、史上最大規模の万博開催を目指している。2 上海万博のテーマは「Better City, Better Life(より良い都市、より良い生活)」であるが、①多様な文化の融合、②経済の繁栄、③都市技術の「革新」、④都市コミュニティの再構築、⑤都市と農村の連携──といった、中国の都市が抱えている深刻な都市問題に対する解決への決意が込められている。3 上海万博の経済効果は、①会場建設を中心とした直接経済効果、②直接経済効果の約10倍になる見込みの、万博に合わせて進められた都市インフラ整備による拡大経済効果、③万博という国家イベントに隠された国家戦略による経済社会インパクト、すなわちポスト万博の長期経済効果──の3つがある。4 前倒しで進められたインフラ整備の特徴は、ネットワークインフラに戦略集中している点である。その典型は都市内の鉄道ネットワーク整備と、外部都市とのネットワークハブ施設や都市間大規模高速鉄道ネットワークの整備である。これらは、上海の従来の都市構造からの転換を加速させるとともに、今後の国策である上海と長三角地域との一体的な発展を支える基盤となる。5 ポスト万博の上海には、これまでと違う新たな成長の源を見出し、中国都市における次世代の成長モデルの創出が望まれている。これは中国が万博を通じて壮大な社会実験を新たに起こすという、真の上海万博の経済社会へのインパクトといえよう。特集金融危機後の中国と日本企業の戦略要約葉華53中国2010年上海万国博覧会とその経済社会へのインパクト当レポートに掲載されているあらゆる内容の無断転載・複製を禁じます。すべての内容は日本の著作権法および国際条約により保護されています。CopyrightⒸ2008NomuraResearchInstitute,Ltd.Allrightsreserved.Noreproductionorrepublicationwithoutwrittenpermission.Ⅰなぜ「BetterCity,BetterLife」なのか1 史上最大規模の上海万博2002年12月3日にモンテカルロで開催された国際博覧会事務局(以下、BIE)の第132回大会において、2010年の万国博覧会開催地として中国の上海が選出された。発展途上国として初めて万博の開催を実現した中国は、万博を成功させるために各界の知恵を集結するとともに、莫大な情熱と金銭的労力を注入し、史上最大規模の万博開催を準備中である。中国2010年上海万国博覧会(以下、上海万博)の会場の計画面積は528haであり、2005年の愛知万博会場の約3倍である。会場のロケーション(立地の選定)は、万博誘致段階から数度の変更を経て、最終的に上海中心部に近い外灘(バンド)の南の黄浦江にまたがった両岸に決まった(図1)。その場所には造船所や古い住宅が密集しており、会場建設だけでも、約1万8000戸の住民(5万5000人以上)と、272カ所の工場の移転が必要になる。上海万博の来場者数の目標は7000万人とされており、過去最高の1970年大阪万博(6422万人)を上回り、愛知万博の約3倍である。来場者の特性についての中国の公式予測によると、7000万人のうち約95%が中国人であり、その半分以上を、上海および上海周辺の長江デルタ経済圏地域(以下、長三角地域)からの来場者が占める。外国人のなかでは日本からの来場者が最も期待されており、100万〜150万人と見積もられている。また、出展参加数の目標は200の国・国際機関とされているが、2008年11月現在、すでに228の国・国際機関が出展参加を決めている。日本からは政府館である「日本館」(テーマ「こころの和・わざの和」、敷地面積6000m2)、そして企業連合館である「日本産業館」(テーマ「日本が創るより良い暮らし」、約16企業による共同出展)が出展される予定である。2 上海万博のテーマは「都市」BIEに登録・承認された上海万博のテーマは「城市、譲生活更美好」、すなわち「BetterCity,BetterLife(より良い都市、より良い生活)」である。「都市」をテーマとする総合博覧会は上海万博が初めてである。BIEへの中国政府のテーマの説明を見ると、以下のことが強調されている。①世界の都市人口比率は、1900年が13%、50年が29%、2006年では約50%に達した。国連の予測では、2030年以降には世界の人口の60%以上が都市に住むことになる。中国でも、統計上、2007年現在の図1 上海万博会場のイメージ出所)上海万博公式Webサイトより54知的資産創造/2009年1月号当レポートに掲載されているあらゆる内容の無断転載・複製を禁じます。すべての内容は日本の著作権法および国際条約により保護されています。CopyrightⒸ2008NomuraResearchInstitute,Ltd.Allrightsreserved.Noreproductionorrepublicationwithoutwrittenpermission.都市人口比率は約45%に達しており、10年の時点で、実際に都市に住む人が半分を超える②全世界で人口1000万人以上のメガ都市(Mega-City)の数は2005年に20都市に達し、15年には22都市になる見込みである。世界の都市人口に占めるメガ都市の人口は約1割にのぼる③人口1000万人以上の22メガ都市のうち17都市、すなわち4分の3以上のメガ都市が発展途上国にある上海は約1800万人の人口を有し、発展途上国のメガ都市の象徴でもある。そこで開催される万博を通して、これからますます大きな役割を果たすべきであろう都市をテーマに掲げて、自らの努力をアピールしつつ、世界の知恵を一堂に集めることができるのは、まさに好機といえる。3 なぜ「Better City, Better Life」 なのか「BetterCity,BetterLife」という上海万博のテーマが打ち出された背景を考えると、中国とりわけ中国最大の都市である上海が、どのような都市問題を抱えているかという、テーマの裏に隠されている目的がうかがえる。実は、「BetterCity,BetterLife」というよく知られているメインテーマのもとには、①都市における多様な文化の融合、②都市経済の繁栄、③都市技術の「革新(イノベーション)」、④都市コミュニティの再構築、⑤都市と農村の連携──という5つのサブテーマが定められている。この5つのサブテーマを軸に実際の上海の都市問題を見れば、同市の抱える深刻な現実がわかる。第1に、中国で国内外の移民が最も多く集まるいわゆる「移民都市」である上海は、本来、より多様で包括的、かつ創造的な都市文化を醸成すべきであるが、経済の高度成長の割には都市文化の創出が貧弱である。たとえば、市民(上海市の戸籍を持つ住民に限らない)の安全、快適など基本需要への対応、訴求の多様化の尊重、平等な機会の創出、創造力の誘発などにおいては、先駆的な発信が乏しいといえる。第2に、製造業の総合能力と規模、人材の多様さと豊富さ、社会全体の消費力と成熟度などで中国一の水準を持つ上海は、本来、長三角地域の産業都市と役割分担を図り、サービス経済をより推進し、長三角地域全体の発展を牽引すべきである。しかし、上海の経済成長のモデルは、周辺の工業都市と一線を画す差別化ができていない。たとえば、製造業企業の集積では周辺都市との競争を繰り返している。また、硬直的な制度により新興のサービス企業の誘致もスムーズにできていない。さらに、内需による消費の促進に資する変革や、斬新な技術革新などでも牽引力を見せていない。第3に、都市技術のイノベーションも始動した段階にすぎない。これまでは、都市の「横拡大(郊外化)」と「縦拡大(高層化)」を中心とした、いわゆる量的成長が先行しており、都市構造の転換や都市機能の高度化は遅れていた。特に交通構造の影響で、長三角地域の都市との連携発展も大きく制約されている。また、都市における省エネルギー、環境技術、インフラや施設の機能統合(インテグレーション)技術、エリアマネジメント技術などでも創造的な試みが少なく、モデル的55中国2010年上海万国博覧会とその経済社会へのインパクト当レポートに掲載されているあらゆる内容の無断転載・複製を禁じます。すべての内容は日本の著作権法および国際条約により保護されています。CopyrightⒸ2008NomuraResearchInstitute,Ltd.Allrightsreserved.Noreproductionorrepublicationwithoutwrittenpermission.なポジションにならない。第4に、いわゆる「フロー(量を増す)型」の規模拡張や速すぎる都市再開発によって、従来の都市文脈と都市コミュニティは崩壊してしまった。特に都市コミュニティの崩壊は、都市生活の安全感、市民の帰属感、住民間の互助や災害対応能力などに潜在的な危機を潜ませている。理性的かつ快適な居住・生活モデルの構築、社会参加型の都市マネジメント、市民組織の役割発揮などの分野に至っては、なおさら白紙に近い状態といえる。第5に、都市と農村の連携においては、上海は、まだ農村の余剰労働力をきわめて低コストで吸収する都市にすぎない。サービス経済の促進による雇用の拡大、農村での起業や農業の高度化に対するヒト・モノ・カネ・情報による支援、農村セーフティネットの構築に対する提案など、いずれもこれから直面する課題である。このような分野での課題に上海が真剣に取り組み、その成果を広範に広げ、中国だけでなく、真の世界的メガ都市になることが、「BetterCity,BetterLife」による期待である。一般的に万博は、最大級の文化伝播や国際交流を第一義とするのは当然であるが、この意義に加えて、上海万博には、成熟化に向かう中国の経済社会の模範としての上海が目指すべき方向を具現化しようという、国の意思が込められている。具体的には、上海万博という国家イベントには、2つの戦略メッセージが含まれている。1つは、上海における真の「脱工業化=サービス経済化都市モデル」の構築である。2つ目は、そのサービス経済化都市モデルの効果を最大化するために、上海がそのモデル的なポジションを確立することである。つまり、製造業中心、コスト競争力中心、ハード中心の成長一辺倒という、これまで中国がまい進してきた社会モデルを超える新しい方向性であり、それを、世界というよりも、むしろ中国国内に向けて発信することをねらいとしている。Ⅱ上海万博の波及効果1 上海万博の3つの波及効果2010年5月の開催に向けて、会場予定地の開発は07年から全面的にスタートし、08年から09年にかけてピークを迎える。いわゆる経済効果が期待できるのはこの1、2年であるわけだが、万博がもたらす上海、ひいては中国全体の経済社会に与える影響は、こうした近視眼的な経済効果以上のものがあると考えられている。上海万博の波及効果は3つのレベルで見ることができる。第
本文标题:上海世博的经济影响(日文)
链接地址:https://www.777doc.com/doc-1130453 .html