高齢化时代における中国老人问题の现状とあり方

-1-はじめに近年、高齢化の推進とともに、中国老人問題もますます深刻化にしている。中国で高齢者ホームレスが増えたり、高齢者を虐待したりすることが頻繁に起こった。最近、中国で高齢者の「孤独死」についての悲劇的な報道が繰り返されている。その報道を嘆くだけでなく、何十年後に自分が高齢者になる、自分の世代までその問題が続かないような対策を実行すべきである。中国における高齢者はどのような問題を抱えているか、高齢者の老後の安定した生活と生活の質をどのように保障していくか、そして高齢者社会に対応できる制度や政策とは何かについて考える。本文では中国の老人問題の現状と今後のあり方について論述する。Ⅰ中国の人口高齢化の歩みとその特徴１.中国高齢者人口の推移・見通し高齢者や高齢化社会の定義について、日本等の諸外国は高齢者を65歳以上としているが、中国では「花甲」（還暦）という伝統的な考え方や定年退職年齢（男性は60歳）などの実情に基づき、政府は統計や文書の中で60歳以上を基準としている。またWHOや国連（TheViennaInternationalPlanofActiononAgeing1982）の定義を参照して、60歳以上の人口が全体の10％、65歳以上の人口が全体の7％を超えた場合を高齢化社会と解釈している。中国国家統計局が2013年1月に発表した最新人口統計データによると、2012年末時点、中国大陸部（香港・マカオ・台湾など含まず）の人口は13億5,404万人に達した。60歳以上の高齢者人口は、全体の14.3%に当る1億9,390万人、そのうち、男性が49％、女性が51％となっている。65歳以上の人口は1億2,714万人、全体の9.4％を占める。また、そのうち、60～69歳は56.2％、70～79歳は32％、80歳以上は11.8％を占める。現在、中国では高齢者人口が毎年860万ずつ増加しており、中国政府関係者の予測では、2050年までに高齢者が総人口の3分の1を占める4億5,000万人に達するという。中国高齢者人口増加のピークは2050年、それ以後、高齢者人口が減少するとみられる。-2-中国高齢者人口数予測（全国老齢工作委員会）（出典:日本貿易振興機構Webサイト）2.中国高齢化の特徴2.1高齢化の規模がお大きく、進展が早い中国の「高齢社会」への突入は、日本先進国より遅れたが、そのスピードはほかの先進国よりも速い。今の中国は世界で高齢人口が１億人を越える唯一の国である。また65歳以上の人口比が7％から14％に達するまでの所要年数は27年と予想され、日本に近いスピードで高齢化が進行している。表１各国が高齢化社会から高齢社会になるまでにかかる期間（倍化年数）フランス115年スウェーデン85年英国47年日本24年韓国17年中国25年資料:木原隆司（2008）「高齢化する東アジアの金融市場育成と社会保障整備」国連「２００８」、「WorldPopulationPropects:The2008Revision」から作成。2.2地域発展の不均衡、都市部と農村部との地域格差中国の高齢化は明らかに地域という特徴を持っている．即ち、東部の経済発達地域（北京市、重慶市など直轄市、江蘇省、四川省、山東省など）は西部（青海省、チベット自治区など）の発展途上地域よりも高齢化の速度が明らかに高い。-3-2.3高齢化は現代化より速く来た先進国に違い、中国の高齢化は「豊かにならぬまま高齢になる」という特徴がある。2010年にGDPが日本を抜いてアメリカに次ぐ世界第2位となったが、国民一人あたりのGDPはIMFの2011年調査によれば184カ国のうちの89位にとどまり、未だに低い水準を脱することができない状態である○2。つまり、経済成長の途上で人口高齢化を迎えてしまった中国は、経済発展水準とのバランスを欠いてしまっている。経済力の低い若者に高齢者の世話をする負担を負わせることとなり、また、政府は高齢者に対する予算を捻出しなければならず、高齢化問題は中国の経済や社会に大きな負担と圧力をもたらしている。Ⅱ中国における老人問題の現状１．家族構成変化によって家族介護が崩壊する中国では、長い歴史を通して、家族が責任を持って老親を扶養することは伝統文化であり、人々の中に根差している。しかし、一人っ子政策の実施、核家族化によって家族の規模が小さくなり、三世代の伝統家族が少なくなり、「421」という人口構造「夫婦の二人が４人の老人と一人の子供を扶養する」が増加し続けている。その影響から、伝統的な家族扶養機能が弱まり、家族を中心とする方式がやがて崩壊するといわれており、高齢者介護問題はますます深刻的な社会問題になっている。２．空き巣高齢世代の急増中国での都市化の進展により、農村の若年労働者が大量に都市に流入し、高齢夫婦のみや空き巣家庭が増える一方である。その問題を生み出した原因は仕事の忙しさで世話の時間がないため、子ども世代にあたる人たちの多くは男女ともに仕事を持っており、高齢者の介護を担うべき家族が家にいないという状態が日常化している。また、経済能力である限りの時間とお金に対して、親より自らの支援が優先的にならざるを得ないのであることなど挙げられる。３．高齢世代の貧困化が深刻化する中国では貧しく、病気を患い、うつ状態にある高齢者が憂慮するほど増えている。かというと、伝統的な「老親扶養」という意識が弱まり、高齢者は自らの経済力は弱く、中国の社会保-4-障システムは構築の初期からである。現在、中国では都市部でも農村部でも医療制度改革が行われているが、高齢者に過重な負担が課せられることは変わっていない。また中国で公的な年金制度にも課題が多く、被用者として公的な年金制度の傘の下にあった一部の高齢者にしか老齢年金は支給されない。年金や医療などの社会保障制度による恩恵をほとんど受けることがない高齢者たちは、子どもによる扶養あるいは介護に頼らざるを得ない。しかし、現役世代は、自らの家族を守ることで精一杯であり、親の経済的援助にまでは一層手が回らない現状にある。そのため、中国で生活困難に陥って介護を受けられない高齢者が増えている。そのなかに自立生活できない高齢者女性が圧倒的に多いといわれる。Ⅲ中国老人問題のあり方現在中国人の寿命は大きく延び、長い「老後」を持つようになった。平均３０年もの老後をもつのはこれまで人類が軽験したことがない。長い老後をどう使うかが大きい課題になる。伝統的な中国の老人観を象徴するものとして、「老いて養うところあり、老いても為すところあり」がある。「老いて養うところあり」とは、高齢者の経済生活を保障することである。「老いても為すところあり」は定年退職高齢者の再就職を支援することである。これは中国における高齢者福祉の原則であり、高齢社会で中国老人問題のあり方と考える。1.「老いても為すところあり」―高齢者の再就職を支援する整備1.1高龄者の再就職の必要性中国では６０歳になると定年になり、これまでの生活を一変させることになる。趣味や勉強に向ける第二の人生を楽しむ人はいいであるが、仕事以外は特別の趣味を持たない人にとっては急に仕事を奪われば、精神上に好ましくないことは想像に難しくない。高齢者の方から見ても何よりも労働への参加はのぞまれているのである。また、伝統的な親孝行という倫理に従って社会システムを考えようとしても親世代を支えるだけの子供世代の人口数がない社会という現実に立ちすくむほかないのである。こういう時代にあっては、これまでのように高齢者が若い世代に依存して暮らすという絵はとても描けないといえるだろう。したがって高齢者に期待されるのは単にサービスの受け手と言う位置付けでなくサービスの担い手でもあるという役割である。高齢者社会を支える税や社会保険料を負担-5-してもらえば高齢社会の費用の負担をできるだけ分散させることである。２０１２年に日本閣議決定された「高齢者対策大綱」では「人生６５年時代から人生９０年時代へ」「高齢者は支えられる側から支える側へ」と提唱している。確かに働き方や社会保障、地域、男性と女性のあり方などあらゆる分野を人生50-65年仕様から９０年仕様に切り替える必要がある。意識でも、行動でもである。働くことは収入に繋がる経済活動であり、安心して幸せな老後生活をお送るには経済面で心配がないということも誰もが考える基本的な条件であり、そのために働くと言うのは当然であろう。1.2高龄者の再就職の課題高齢社会の進行によって、高齢者就労問題は国内外社会学者及び専門家たちに注目され、高齢者の就労を支援するなどに関する書籍や学術性刊物やなどが相次いで出版されたが、高齢者を一貫したものとして研究し、女性高齢者の研究において抜け落ちており、女性高齢者の特殊性を無視した。中国ではその以前の社会、経済的地位により規定されるため、女性高齢者を弱者グループ中の弱い勢力になり、ますます社会の全体の中に埋没し、見えない存在になっている。中国における女性高齢者は収入水準が低く、経済的に自立していない高齢者のなかで女性は男性より三分の一近く高い。貧乏的な高齢者女性対策をどう立てるか。生活保護でカバーする必要があるが、何よりも就労対策であろう。そのために中国における高齢女性から見ると女性高齢者の就労環境を整備することが求められている。1.3高龄者の再就職のありかた高齢者の場合同じ７０歳でも知識や能力、技術、体力の個人差が非常に大きい。一律に７０歳まで働けるということ事態に無理がある。みんなが７０歳まで働く必要はないし、７０歳になったら働くのをやめる必要もない、もっと多様性を持った社会にしていくべきだ。また、個人は女も男も生涯にわたって働く覚悟、他者と自分を幸せにする覚悟を固め直す。国·行政は、何らかの形で生涯今の雇用労働を延長するとは限らない。定年後３０年もある、後半人生の体力に見合った社会の場を創成、第二の働き方である。そして、企業はワーク·ライフ·ケア·バランスが取れるように職場の新システムを提供することである。したがって高齢者個人だけでなく、企業、さらに行政などがこれまで以上に協力し、高齢者の就労モデルの実現に向けて努力していくことが望まれる。-6-2．「老いて養うところあり」―高齢者介護事業の整備現在、中国における80歳以上の高齢者と要介護高齢者が年間100万人ずつのペースで増加、2050年には80歳以上の人口が1億人を超える見込みで、超高齢化社会へ突入すると予測されている。高齢者人口うち、特に罹患率が高く、心身の機能の衰えが大きい８０歳以上の人口の割合が多くなることは、より高度な介護サービスや専門的な介護サービスを必要とする者が幾何級数的に多くなると予想され、それに見合った介護支援体制基盤整備が求められる。2.1中国老人介護の現状現段階では、中国の老人介護は主に家族介護という形式をとっている。親は孫の世話をし、親が年取ったら、子供が親を見るという家族システムがよく見られる。親の一方が死亡死、あるいは多病で自立生活できない場合には、子供と一緒に生活することができる。趙秋理（２０１０）が「今の中国では高齢老人「７０歳以上」は普通２－４人の子供を持っているから、家族での介護は継続できるだろうが、一人っ子政策が実施されて３０年ぐらい経過し、これから更に１０年が経過すれば、一人っ子しか持たない親は７０代に入り、その子供である夫妻二人で４人の老人を介護しなければならない時代が訪れる。」と言ったように、家で家族を頼りに介護する形式はますます困難になる。地域社会は専門的な看護や介護支援体制の基盤整備の必要性を早急に認識し、需要広大に対応する専門職の確保や、介護サービスの整備や、制度の充実を加速させる施策を意欲的に進めなければならない。2.2中国老人介護の問題点2.2.1介護施設資源の不足と格差今中国で介護施設が入所者を選別する際、対象者のニーズより経営上の利益を追求する傾向が強い、介護施設の介護費